「さらざんまい」8話感想〜人は、「繋がりたいけどもう会えない」時に初めて繋がりに気付く〜
さらざんまい第8話!!
「つながりたいけど、もう会えない」・・・・・・・・・
ウッウッ・・・(泣)この涙はウッソー・・・ではない・・・。
これは誰しもいつかどこかで経験することなのです(涙)。
もう、6話で3人協力してのアツい救出劇を見せて、7話で「俺たちは無敵だ」ときてからの、7話の漏洩、からの8話ってもう、長〜いダンジョンに何故か一つもセーブポイントがないくらい、酷すぎるでしょ。
こちらのHPがもちません。
まさかの、悠と一稀に運命フラグがあったとは。
トオカズ強すぎて燕太が・・・(涙)。
2人は血の繋がった親を失っているところ、自分のために兄弟が犠牲になったことから自分も大切なもの(サッカー)を手放していること、兄弟とのつながりのために何でもすること、
という点でお互い過去の喪失を共有しているんですよね。
正にイクニ監督がananで語っていた、「喪失によって共感性を得ている」2人ですよね。
悠が一稀にミサンガを託す時に、「切れるから叶う願いもあるんだ」と言いますが、喪失によって得るものもあるということですね。
悠は、兄とのつながりのために、一稀たちとのつながりを諦めようとしている。
一稀は、悠とのつながりを諦められていない。
そして燕太もまた、一稀とのつながりを諦められない。
悠が「つながりは、失ってから初めて気付く」と言います。
これは、8話において非常に大切な台詞だと思っていて、
ミサンガのことを思い出さないまま悠を失った、そして、自分への想いに気付けないまま(何となく気付いてはいるのだろうが)喧嘩した燕太を失いそうになっている、一稀に対しての台詞でありますが、
同時に自ら選んで一稀と燕太と離れようとしている悠自身に対しての台詞でもあるのでしょうか。
そして、現在のマブに対して冷たく当たってしまうレオに対する台詞でもあるのかもしれません
(今後レオマブについては関係が決裂しそうになるような一山があるんだろうなと予測されますね)。
しかし、燕太は本当に一稀のために何でもするというのは口だけではなく本心だったんですね。
命を賭して庇うなんて中々できないことです・・・。
しかも、燕太はその前にレオが人を躊躇いなく撃ち殺すのを見ているわけですよ。だからこそ、庇ったとも言えますし、だからこそ庇う=自分の命を差し出す位の覚悟だったとも言えます。
ストーカー的ではありますが、自分の気持ちだけが大切なわけではなくて、一稀に本当に幸せになって欲しいと、大切に思っているのでしょう。
完全に利他だけで、自分の欲望が全くないというのは少ないと思うのです。
親子とかであればそういう感情もあり得るだろうけれど。
相手を大切に思っていて、相手に迷惑をかけたくない、相手に幸せになって欲しいと思っていても、何かしら相手からも愛情を期待するのが人間というもの。
相手に迷惑をかけてはいけないのは大原則なわけですが。
だから、燕太の行動は決して褒められないところも多々あるわけですが、一稀を大切に思う気持ちは本物で決して嘘ではないんだなと。
本当は自分だけが大切で、相手のことを大切に思っているわけではない、相手のことを自分の思い通りにしたい(相手のことは自分のための道具みたいに思っていて、相手に幸せになって欲しいわけではない)だけのストーカーやDV人間は現実に沢山いますが、こういうストーカーは身を呈して相手を守るどころか、加害しますからね・・・。
レオマブについては、7話でNTRからの嫉妬DV彼氏、から〜の8話のレオは何だかんだ人形焼食べるんかい(「ふたさら」でやってたやつ! というかそれマブがウッソーにセクハラされながら作ったやつやで・・・)仲良さげじゃん、から〜の見事な悪役ぶり(反社会的警官・・・)、とこちらももう飽きさせない。
レオは自分にとって唯一の人を生き返らせるためとはいえ結構なサイコ凶悪人物になってますですね・・・。
レオの他人に対する凶悪ぶりを見ていると、今のマブに対してはあれこれ言いながらもかなり甘い、特別扱いっぽい・・・。
繋がりを求める程に危険な行動をするのは中3トリオもそうですが、レオはもう極の端ですよね。
カワウソマークで人を操るという技まで見せて「強い敵」感を結構出してきたわけですが、
カワウソマークで操られたモブ警官の見た感じが本当にリアルな警官で、レオマブが明らかに非現実的な美形警官だったのが良きですね〜。
9話が怖いです。
9話予告のレオマブの「関係を決定づける出来事」ってワード何ですよ!こわいですね・・・。
今までの傾向からすると、落としてから上げるか、上げてから落とすかどちらかあるかと思っていて、
どちらかというとレオマブいい感じになってからのNTR目撃で大喧嘩みたいに上げられて落とされる悪寒がしています。
しかし、「気持ちいいことが好きなんじゃねえの」という台詞とメンテに機嫌を悪くするレオの言動からすると、レオはメンテがどんな感じなのか何となく分かっていそうだけれど。
そして、7話のメンテナンスは、メンテ中のカワウソとマブの台詞、「気持ちいいこと」と表現されていること、夜に行われていること、などから結構明確に性行為的なもののメタファーとも思えますね・・・。
というか、さらざんまい、レオマブが「行くところまで行く」と明言されているので、明確には描かないとしても暗示的にでも普通に性行為しそうで嬉し怖いですね・・・!!
「ふたりはさらざんまい」やTwitterの様子からしても、この2人が公式で恋愛に近い感情をお互いに持っているのは割と明らかかなと。
これは普通のアニメ?では結構珍しいかもしれないですね。
燕太の一稀に対する感情も恋愛のような感情ですし。
日本でも、近頃はドラマとかだと普通に同性愛が描かれたりしてますが、アニメは意外と、明確なBLアニメとか以外は真剣に同性愛について描いたものはあまりなかったような。
女性向けとされるアニメでも、男性たちがキャッキャワイワイしているものは結構ありますが、恋愛感情を明確に描くものは少ないような。
男女の恋愛を描いて同性のそれを描いてはダメということはないと思うのですが。
ケッピとレオマブが知り合いということも明らかになりましたね。
やはりレオマブは元々カッパ王国の人間だった可能性大。
でもウソングにはキュウリじゃなくてブロッコリーなのね。
「まさか生きていたのか」みたいな台詞は、カッパ王国滅亡時にレオマブがそれに巻き込まれたことをケッピは知っていて(まあ、その場にいたし・・・)それ故の台詞でしょうね。
レオマブを生け捕りにするためにサラが準備した秘密兵器、謎のフリーズマシンが今後どこかで重要な役割を担いそうです。